音楽好きには甘い私

あんこさんです。

昨日、歌・音読・二胡の練習に行ったカラオケ屋さんに
素敵なおじ様がいらっしゃいました。

酔っぱらったおばちゃん(そのおじ様のお仲間)が
タバコに火をつけてフロントでふらふらしていました。
ゴミ箱大の灰皿がどーんとおいてあるので
堂々とタバコを吸っていいわけです。

それでも、
「他の人に迷惑だからタバコは他のところで吸いなよ」
とおばちゃんに指摘していました。

ちゃんと周りに気を配れる人、ということと
一緒にいるお仲間に指摘できる、ということが素敵でした。

仲間内で指摘するって
なかなかできないことですよね。

この後、おばちゃんは
「喫煙者の迷惑も考えなさいよ〜」と
酒焼けしたハスキーな声で叫んでいました。
(ハスキーボイスはトレーニングで
直したほうがいいですよ)


こっそり遠ざかろうとしたのですが
おじ様が、「あれ、ギターかな、キーボードかな」と
つぶやいているのが聞こえました。

こんな細長いもの、
ギターには見えないと思うけれど。。。

振り返ったら、おじ様たち(2人)と目が合って
酔っ払いに絡まれるのはいやだなぁと思いつつも
音楽に興味がある人を
なかなか放っておけませんでした。
音楽好きには、どうも甘くなってしまいます。


楽器を見せてあげたら、
おばちゃんに指摘していたおじ様が
「マイクつけなくてもいいの?」
「弦は何?」「皮は三線(さんしん)と似てるね」
などと、ずいぶん興味を示しています。


どうやら、亡くなったお父様が沖縄の「胡弓(こきゅう)」
という楽器を演奏していたらしいのです。
胡弓は、二胡やバイオリンと同じ「擦弦(さつげん)楽器」です。
「たぶん中国の楽器ね。弦は3本、お椀みたいな形してて。
チューニングは三線といっしょね。
音量は三線に負けてしまうのよ」と
おじ様は教えてくれました。

「CDに入っているのは、だいたいうちのおやじよ〜。
胡弓は弾く人いないから仏壇に飾ってるだけね」

お父様を懐かしんでいるような、
誇らしいような表情をしていらっしゃいました。


まだ半年以上ありますが、(もう半年?)
来年4月にある、メイフェア音楽発表会は
沖縄の曲を二胡で弾いてみようかなぁ。


芸術の秋です。
そろそろ準備してきましょうね。

今週のお題「2012年の秋、やってみたいこと」