力に頼らなければ、長続きする

今日はコンサートに行ってきました。

イタリアから来た、ソプラノ歌手、
リナ・ヴァスタさんは
なんと、80歳を超えているらしい。

まずは、日本人のお弟子さん二人が
それぞれ、ソロを披露し(この二人も素晴らしかった)
リナさんが登場。

うわぁ、ちっちゃいおばあちゃんだ
でも、音楽家としての誇りにあふれている人だなぁ
というのが第一印象でした。

どんな声かな?

歌いはじめると
おばあちゃんだということをすっかり忘れて
聞き入っていました。

のどの調子が良くなかったようで、
「低音が上手く出なくてごめんなさいね」
という感じのジェスチャーをしていましたが
高音のピアニシモは絶品でした。

歌手は、高音のピアニシモがあれば食べていける
と言われているとか。
細くて艶のある絹糸がするすると伸びていくようで
生で聞いたらやられてしまいますよ。

80歳を過ぎて、この声が出せる秘訣は
息に乗せて自然に歌うこと。
横隔膜を正しく使い、力に頼らない歌い方
つまり、ベルカントを身につけたから
いつまでも声が衰えないんですね。

リナ・ヴァスタ 光藍社(こうらんしゃ)

コンサート終了後、
小腹が減ったのでお店を探していたら
インド料理屋さんを発見。その名も
『Ganges(ガンジス)』

ピアノ伴奏の課題で出ている
『陽はすでにガンジス川から(Gia il sole dal Gange)』
を練習しなさい、と言われた気がしました。