6月30日のあんこ

あんこさんです。

こちらのあんこ、ご存知ですか?
6月30日に食べるあんこです。


水無月(みなづき)』という、
京都では、これを食べなきゃ夏は来ない
という和菓子だそうです
写真の水無月は、6月はじめに新潟へ行ったときに見つけました。

色鮮やかな上生菓子も扱うお店のなかで、
白と小豆色だけのシンプルさがかえって目を引き、
家へのおみやげに買って帰りました。
白い部分はういろうです。
ういろうは、あまり食べたことがなかったけれど
あんこと一緒だと、どんどん食べたくなる
不思議な食感です。

数日後、
「こないだ食べた水無月、本に出てきたよ!」
と妹が教えてくれました。
妹は読書好きで、手元に読む本がないというので
この本を貸しました。

和菓子のアン (光文社文庫)

和菓子のアン (光文社文庫)


昨日私も読んで、確かに発見!
しかも、今日6月30日、
『夏越祓(なごしのはらえ)』という行事をするとあって、
いい時に本を手に取ったなぁと、
うれしくなりました。

和菓子屋さんでアルバイトを始めた主人公に
店長たちがこんな風に説明します。

「偉い人たちは暑気払いに、
本物の氷を口にしたそうよ。
けれど冷蔵庫のない時代だったから、
一般の人々は氷を模したお菓子で
無病息災を願ったの」

「ちなみに三角形は割れた氷のモチーフ、
そして上の小豆は赤い色が魔よけになるということで
必ず載せられるそうです」

一年の折り返し地点の今日食べる
そんなあんこがあったんですね。
どこかで見かけたら食べてみてください。